いぼ・ほくろ|すももクリニック|桃谷駅の形成外科・皮膚科・美容皮膚科

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いぼ・ホクロ

いぼ・ほくろ|すももクリニック|桃谷駅の形成外科・皮膚科・美容皮膚科

いぼとホクロの違い

いぼとホクロは似ているようで、皮膚のどの深さまでの処置が必要かによって経過が変わってきます。

いぼや浅いホクロは、皮膚の比較的浅い層までの病変ですので、処置は表皮~真皮浅層までの傷となり、傷跡は残らない事がほとんどです。術後7~10日ほどで上皮化(皮膚ができて傷が治る)します。治った後の傷は、ピンク色のお肌になりますが、術後1~3カ月程度で肌色になじみます。

 

通常、ホクロは皮膚の底まで母斑細胞が存在します。完全にほくろを除去しようと思うと、手術で皮膚全層を切除することになりますので、縫合(縫い閉じる)と抜糸が必要になります。術後の傷跡は必ず残りますし、赤みがひくまでに約6カ月要する場合が多いです。傷の仕上がりも直線なのかジグザグなのかなど、部位や大きさによって目立ちにくくする工夫が必要になります。特に口回りのよく動く場所では、術後数カ月間テーピングなどの後療法が必須です。

 

では、お顔にたくさんホクロがある場合はどうでしょうか。

 

ホクロを取りきることを考えると、すべてを手術で傷跡を残すことになります。しかしお顔に傷はみなさん望まれませんよね。そんな時に選択するのが、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)です。

大きさ、部位、仕上がりの傷についての印象を相談しながら、治療法を決めます。傷が目立ちやすい部位の場合は、炭酸ガスレーザーで複数回にわけて処置をする場合があります。手術の場合は、皮膚の自然なしわの方向に合わせて縫いあがり線を設定し、切開線を決めます。顔の場合は、直線の傷では目立ちやすい場合も多いので、大きさが大きいホクロの場合でも、部位によっては巾着縫いなど特殊な縫合を行うことで仕上がりを自然にするように工夫したりします。

お顔のできものは、ぜひ傷と顔のプロである形成外科専門医にお任せください。

 

治療 1)皮膚生検

経過やダーモスコピーの所見から悪性を疑う場合や、できものが何なのかを調べたい場合、治療の前に皮膚の一部を検査に提出する場合があります。方法は、できものの盛り上がる部分を一部切除する場合もあれば、写真のような皮膚パンチというもので皮膚の底まで取る場合もあります。

治療 2)いぼ焼灼(電気メス)

いぼの保険適応の治療では、液体窒素が有名だと思いますが、当院では採用しておりません。

液体窒素は痛みが強く、治療回数がかかり炎症後色素沈着が生じやすいからです。

冷却または麻酔(大きさや深さによりテープや注射などで麻酔します)ののち、焼灼します。術後1~2週間は傷が上皮化するまで軟膏処置が必要です。ガーゼを貼ったりお薬を塗る必要がありますので、傷が治るまでは処置部位のメイクはできません。

治療 3)手術

大きいホクロの場合、きちんと検査をするほうがいい場合、1回で治療を終えたい場合などは、手術が適応になります。

ホクロの大きさと位置によって取り方や縫い方を工夫します。術後1-2週間で抜糸、その後は後療法が必須になります。およそ3~6カ月で赤く硬い傷が白くやわらかい傷(成熟瘢痕)に落ち着きます。位置によっては、ケロイド化のリスクがある場合、術後の経過をみながらケロイドに準じて治療をする場合があります。

一度手術でできた傷跡は消えることはありません。また、手術で取って終わり!とはなりません。術後の傷が落ち着くまでにおよそ半年かかります。治療の方法や時期についてはぜひよくご相談ください。

治療 4)炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、皮膚に含まれる水分に吸収され、ターゲットとなる組織を蒸散させて取り除く治療です。当院で採用しているEdge ONEは、独自のモードにより周囲組織への熱影響を少なく抑え、痛みが少ないのが特徴です。また、治療部位の組織を限局的に切開・切除・蒸散させることができ、その時に発生した熱エネルギーによって血液もすぐに固まるため、ほとんど出血することなく組織を削ることができます。

いぼは冷却で処置できることが多いですが、顔全体や首全体にある多数のいぼはクリーム麻酔を行ってから一気に処置をします。ほくろは皮膚の深い層まで治療が必要ですので、局所麻酔を併用します。

通常は、傷跡が目立たないだろうと判断した深さまでに処置をとどめます。術後約2~3週間シールを貼ってもらい、一度傷が上皮化して赤みが改善したころに、再発や残存するホクロに再処置を行います。ホクロの場合は、通常2~3回かけて取りましょうとお伝えします。

傷が上皮化した後は赤みがしばらく目立つ場合がありますので、後療法としてのテーピングをご案内します。術後1~3カ月継続していただくことが多いです。治療部位やできものの大きさによっては、後療法にご協力いただけない場合は処置をしないこともありますので、カウンセリングでしっかり治療内容と術後の経過につきご相談ください。

 

【症例写真】上眼瞼ほくろ

施術内容:炭酸ガスレーザー(CO2レーザー) 左上眼瞼ホクロ3㎜ 1個 

施術費用:9,900円(麻酔代含む)

合併症:疼痛、痂疲、色素沈着、再発

 

 

【症例写真】上口唇+頬ホクロ

施術内容:炭酸ガスレーザー(CO2レーザー) ホクロ5個取り放題 1回 +メソナJ 3回 

     施術後ピタシートで後療法3カ月

施術費用:

 CO2:ホクロ5個取り放題 ¥33,000 (麻酔代含む)

 メソナJ:1回 ¥22,000~ (別途オプションあり)

合併症:

 CO2:疼痛、痂疲、色素沈着、再発

 メソナJ:皮膚のピリピリ感、鉄のような味覚、閃光

【症例写真】フェイスラインいぼ

施術内容:炭酸ガスレーザー いぼ取り放題(はがき大)1回

施術費用:44,000円(麻酔代含む)

合併症:疼痛、痂疲、色素沈着、再発

 

【症例写真】顎ほくろ

治療内容:皮膚腫瘍摘出術(保険適応)、術後後療法(4カ月間ハイドロコロイド使用)

料金:約5000円~15000円(大きさ、部位、保険などによります)

副作用:出血、疼痛、傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイドなど

傷跡が目立ちやすい口元ですが、術後後療法をしっかりご協力いただけましたので、

ほとんど目立たない傷跡に落ち着きました。